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FlyingHigh1986

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2012.08
06
Category : football
スペインのプロサッカーリーグ、リーガエスパニョーラではレアル・マドリーとFCバルセロナの2強が他の追随を許さない優勝争いを繰り広げる傍ら、
その他大勢にあたる18弱は、CL出場権が得られる3位を頂点とする「オトラ・リーガ(別のリーグ)」で凌ぎを削る。

2011-2012シーズンも例年のシナリオ通り、マドリーが勝ち点100という偉業を成し遂げて優勝。
2位のバルサも勝ち点91だったが、続くバレンシア以下は勝ち点55を軸にひしめき合う。

得点数も、バルサのメッシが50得点、マドリーのロナウドが46得点という異常な記録を叩き出し、
彼らを追いかけることすら出来なかったアトレティコ・マドリーのファルカオは24得点でランキング3位。
1部リーグ20チームのうち、13チームは、チーム全体ですら50点も取れなかった。


この「2強18弱」体制の表れは、「財政力の差」に依るところが非常に大きい。
2強は圧倒的に潤沢な資金を背景にした選手獲得・育成によりチームを格段に強化してきた。


それではなぜ、財政力にそこまでの格差が生じているのか。
その大きな原因の一つが、テレビ放映権収入の格差にある。


リーグ運営機構が放映権を一括管理・売買した上で各クラブに収入分配している他国リーグと異なり、
スペインでは各クラブが個別にメディア会社と放映権売買を行う。

そのため、高視聴率を保障するバルサとマドリーは破格の収入を得る一方、
その他の中小クラブは不当に低い契約を結ばされてしまうのである。

結果として、リーガ全体が2009-2010シーズンに得た放映権収入6億ユーロ強のうち、全体の約50%にあたる3億ユーロを2強が独占している。
最低額のヘタフェの放映権収入は全体の1%にも満たない600万ユーロであった。


イングランド・プレミアリーグの場合は、全体の50%を全20チームに均等分配し、25%をリーグの最終順位に応じて分配しており、
同シーズンの最高額だったマンチェスター・ユナイテッドは、全体の5.9%の放映権収入。
最低額のポーツマスは全体の3.5%で、その差は僅か2.4%しかない。

同シーズンのフランス・リーグアンも、上からリヨン(12.9%)、マルセイユ(11.7%)、ボルドー(10.8%)と緩やかに額が低下し、
最低額のグルノーブルでも2.3%を得ている。

他国を見ても、スペインのように2チームで50%を独占するような極端な分配がなされているリーグは見当たらない。


同時に、放映権の「ばら売り」はリーガの価値を100%生かせない要因にもなっている。

2009-2010シーズンの各国リーグの放映権収入を比べると、プレミアはリーガの約2倍にあたる12億7000万ユーロ。
イタリアのセリエAは1.5倍の9億1500万ユーロ。レベル的には劣るリーグアンですらほぼ同額の6億670万ユーロを得ている。

ワールドカップ、ユーロ、そしてチャンピオンズリーグの王者であるスペインリーグの収入が、リーグアンと同等、プレミアの半分未満なのである。

もしも放映権収入がプレミア並であれば、リーガの各クラブももっとアクティブに選手獲得に動くことができていたことだろう。
しかし実際は2強のみが際限なく財務強化されていく影で、経営難・給料未払いに陥るクラブが続出しているのである。


昨年、団体交渉の末、新たな分配法が決議されたが、それは2強で34%、バレンシアとアトレティコ・マドリーに11%ずつ、
その他1部の16チームに45%、2部の全22クラブに9%が振り分けられるというもので、改善はされたものの不公平感は全く拭いきれていない。

現行の不平等な分配法が変わらない限り、着々と資金力を増していく2強が国内のタイトルを独占し続けるシナリオに変わりはない。


もはやリーガを戦う意味などあるだろうか。


現在リーガ開幕を直前に控え、中堅クラブは放映権分配法見直しを求めて反乱軍を結成。ストライキも辞さない構えを示し、サッカー界に緊張が走っている。


スペインのサッカー界はバルサとマドリーだけが支えているわけではない。

バレンシア、ビジャレアル、セビージャ、アトレティコら第二勢力が2強を脅かす存在とならなければ国内の競争力は落ち、リーガ自体の魅力低下につながる。
そしてこのまま中小クラブの弱体化が続けば、黄金期を過ごすスペインサッカー界は底辺から崩れていくことだろう。

2強あってのリーガは、その他クラブがあってのリーガでもある。

スペインプロリーグ機構(LFP)、既得権益の保守ばかりを考えるクラブは、そのことを意識すべき時がきている。

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