fc2ブログ
RSS
Admin
Archives

幸せなら手をたたこう

急いで生きなくちゃ 死に追いつかれないように

プロフィール

FlyingHigh1986

Author:FlyingHigh1986
"Again, you can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something"

最近の記事
カテゴリー
カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
月別アーカイブ
最近のコメント
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.01
17
Category : film
さよはタイ北部、チェンマイのゲストハウスで働く母を訪ねる。
4年前、祖母にさよを預けて旅立った母は小さなプールのある場所で、
オーナーの菊子や手伝いの市尾らと楽しそうに過ごしている。
そこにはタイ人の少年も同居しており……。

(シネマトゥデイ)

プール

「かもめ食堂」のキャスト、スタッフによるスローライフ啓蒙作品第3弾。

この作品を観て、なんでこの一連のシリーズがあんまり好きになれないのかはっきりと理解できた気がする。


結局どこまでいっても非現実的で夢物語に過ぎないからなんだきっと。


今回の作品での小林聡美は、その他シリーズ作品での多くの登場人物たちよろしく、やはり自由奔放で、自分の本能に忠実に生きる。

まだ小さな娘を母親にあずけ、「そうしたいから」というだけの短絡的発想でタイに移住してしまい、
置き去りにされて育ったさよは、タイに住む母を訪ね、そんな母親の身勝手に対して不満・怒り・憤りをぶつける。

この不満・怒り・憤りこそが僕も一連の作品に感じ続けてきた妙な違和感なのである。


人間はみんな、背負いたくても背負わなければならない運命を背負い、
やりたいことをあきらめ、我慢して頑張ってる。
そんな中で弾ける金曜日のビールや、土日のデートが輝くのである。
そんな風にして、理想と現実に折り合いをつけて楽しく生きていくのである。

そんな太宗の現実を無視して、このかもめ食堂シリーズは、

「どう?自由でしょ?優雅でしょ?羨ましいでしょ?」

と、小林聡美とかもたいまさことかの100分間ものマスターベーションにただただ付き合わされるだけの作品なのである。


もちろん、色んなしがらみを捨てて好きなことをやるという勇気はある。

それはわかる。

でも、そんな風になれないからみんな四苦八苦しながら毎日を懸命に生きている。
それが現実なのである。


この「プール」の小林聡美の自分勝手さはまさにシリーズ最高潮で、
置き去りにされた娘から「残された私の気持ちはどうなるの?私はお母さんと一緒に暮らしたかった」と不満を打ち明けられても、



「だってそうしたかったんだもおん」



「そうしたいと思ったら、そうすべきだよお、絶対そうだよお」



とあくまでゴーイングマイウェイ。
第三者的に観てても、その膨れっ面に沸ふつと怒りがこみあげてくる。

よくよく見れば、タイでの生活っぷりも、物質的裕福さを捨て去ってスローライフを選びました、とは到底言いきれない生活レベル。

そうやって観始めると、お金かけてつくったようなキッチン設備も、でっかいプールも、そのプールサイドでギターかき鳴らしながら過ごす夕暮れ時も、おしゃれな鍋パーティも、全てが鼻につきはじめる。


この映画のような人生を羨むというのは、それ即ち宝くじに当たった人や、億万長者の家に生まれた類い稀な幸運を羨ましがるに近い、
それくらい現実味のないスローライフなのである。

確かにこの映画はアメリカ人にとっては当たり前の価値観すぎて観るにも値しないかもしれないけど
この映画が、真の意味で日本国民に共感と憧れを抱かせたとは到底思えない。
造られた幸せから違和感が滲み出てる。

Comment

非公開コメント